Part.2 人工雪編 中谷宇吉郎の人工雪の再現に挑戦 

中谷宇吉郎と同じ世界をのぞいて見てください。
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 プロローグ 中谷宇吉郎と人工雪

 中谷宇吉郎(1900-1962)は北海道帝国大学に招かれたのを機会に、雪の研究をはじめた。その後いろいろな試行錯誤の末、人工雪発生装置(左下図)を開発し、低温室の中で世界で初めて人工雪結晶を作ることに成功した。

 そして、この人工雪発生装置により、雪結晶の形は成長するときの「温度」と「水蒸気量」によって決まることをつきとめた。その2つの関係と結晶の形をまとめたのが、かの有名な「中谷ダイヤグラム」(右下図)である。

 この研究から「雪結晶を見れば上空の気象状態がわかる」ことを知り、中谷は有名な「雪は天からの手紙である」という言葉をその著書「雪」で述べている。


中谷の人工雪発生装置(左)と中谷ダイヤグラム(右)
注 このHP状の画像、図表はすべて本HP管理人の所有です。無断使用・引用は固く禁じます。
Murai式人工雪装置の概要 
 彼の人工雪発生装置は-50℃まで冷やせる「8畳ほどの」低温室の中においたガラスの筒状のものである。ある日、中谷の「雪」を読んで思った。低温室の中の実験は誰もが体験できるわけではない。「中谷の雪を自分で作ってみたい・誰もが見れるようにしてみたい」という思いで製作を開始。
【装置の概要】
1 中谷宇吉郎の人工雪装置の再現を目指す。
2 室温で誰もが結晶を見ることができるようにする。
3 簡単な構造で誰もが製作可能なものにする
4 材料費など安くできるようにする。
5 -30℃までの冷却を可能にする。
そのために......
6 ペルチェ素子を使うことにした。
(中)蓋を開けたところ  (右) 構造図
実用新案登録済  第3106836号

Murai式 人工雪装置 ver.2.0

本装置をもっと詳しく知りたい方は上の画像をクリックしてください。
失敗を繰り返しながら、製作におよそ3ヶ月。
2003年の暮れ、装置内に小さな雪結晶ができていた。
 装置ののぞき窓から初めて結晶を見つけたとき、
思わずガッツポーズをし「やったー」と叫んでいた。
注 中谷宇吉郎はウサギの毛を使ったことで有名だが、犬の毛で比較実験の結果、
充分使用できことがわかり今回犬の毛を多用した。

 西岡チャチャ(ポメラニアンの雑種)に多数の毛を提供していただきました。お礼申し上げます。 

写真・チャチャ(左)とナナセ
-Murai式人工雪結晶生成装置のあゆみ-
2003.6 計画・基本構造考案
2003.9 製作開始
2003.9 初めて氷点下へ
2003.10 プロトタイプver.0.9完成 人工雪結晶初めてできる
2003.12 ver.2.0完成 -25℃到達 
2004.1〜3 ダイヤグラム作成
2004.4 研究紀要にて発表
2004.7 冷却水循環型システム完成
2004.9 実用新案第3106836号取得  日本雪氷学会彦根大会にて発表
2004.11 Ver.2.2稼働
2005.7 日本雪氷学会誌「雪氷」に論文発表
2005.10.16 中谷宇吉郎雪の科学館「子ども雪博士教室」で実演
2005.11〜12 ラトビア国立自然史博物館に展示・実演
2005.12 Ver3.0 9cm type 完成 
2006.1 Ver3.5 低温型8cm long type 作成 2006.4 平松氏(当時旭川西高校)に納品
2006.3.12 中谷宇吉郎雪の科学館に常設展示
2006.3 NHKの取材・28日放送
2006.4 北見工業大学に9cm Type Ver3.2納品
★納入済み・稼働しているMurai式★ 
 
それでは中谷宇吉郎と同じ世界をのぞいて見てください。
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