本文へスキップ
飛行機雲もたのしいよ
飛行機雲は、ジェット燃料の燃焼で放出される水蒸気と微粒子が原因となってできる雲。最近は地球温暖化の一因としても注目されている。飛行機雲は最初は単純な線形からはじまるので変化がよくわかり、観察にはとてもおもしろい対象。

※2017年に改訂されたWMOの国際雲図帳(International Cloud Atlas)でも、10分間以上継続して、通常の雲と同じような形に発達したものは正式に雲の仲間として扱われるようになりました。→  特殊な雲:Special Cloudのページ参照
 
飛行機雲の誕生
上層の水分が少ないときは飛行機雲が短く、すぐ消えていく。上層の水分が多いときは飛行機雲が長く伸び、さらに継続時間が長い時には風に流されながら大きく広がる。 

飛行機雲の誕生。多くはこのまま消えてしまう。

長い飛行機雲。この後成長・変化していくかに注目。
 
飛行機雲列
航空機の飛行経路は決められている。上空に一様な風が吹くときは、「飛行機雲ができる→流される→さらにそのあと別の飛行機雲ができる」を繰り返して飛行機雲が列になって並ぶ事がある。 
飛行機雲の短時間変化
 飛行機雲の変化は早く、上層の大気の状態によっていろいろな形に変化していく。

逆さダルマ:発生した水滴が成長して、並んでアイスクリームか融け落ちるように塊になって落下してできる形。
2二重らせん:双発のエンジンからできた飛行機雲が風に流されながらゆっくりと消えつつあるときにできる。 
「逆さダルマ」・「二重らせん」はAkinokoの勝手な呼び名であり、専門の用語ではありません。 
 
飛行機雲が生む新しい上層の雲
飛行機雲は変化して大きく広り、多くの上層雲を作り出します。私の体感では上層雲の3~4割は飛行機雲が原因。また、飛行機雲から巻雲の肋骨雲のような特徴的な雲ができることもある。
 
巻雲へと変化した飛行機雲

一部が既に巻積雲化した飛行機雲 
誕生してから10分以上継続して成長した飛行機雲は特殊な雲:「飛行機由来巻雲(Cirrus Homogenitus)」として普通の雲同様に扱われます。 → 特別な雲:Special Cloud
   

変異していく間にも新しい飛行機雲がどんどん生まれ続ける
 
←飛行機雲が次々と新しい雲を作っていく

ICA2017では、飛行機雲が完全に変質・変容して自然の雲同様に成長したものを特殊な雲:Special Cloud「飛行機由来変異雲(Homomutatus)」として自然の雲と同様に扱うことになった。 
これらの雲は、例えば「飛行機由来変異の巻積雲」・「飛行機由来変異の巻層雲」と言う名称で呼ぶ。
 特別な雲:Special Cloud
     
飛行機雲の影
航空機は対流圏上層10000mを超える高さを飛ぶものが多いため、飛行機雲は普通、中層雲のさらに上にできる。 太陽の位置によっては飛行機雲が下の雲に影を落とし、奇妙な灰色の線を作る。
   
飛行機雲による大気光象
誕生したばかりの飛行機雲は微小な水滴からできており発生直後に彩雲を生んだり、また継続すると水滴は凍結・成長し、自然の雲と同様な大気光象を発生させることがある。  
 
飛行機雲彩雲
 
幻日

 飛行機雲による環天頂アーク
 
 消滅飛行機雲 飛行機の高度の違い

巻積雲にできた消滅飛行機雲 
飛行機が雲の膜を切り裂きながら通過して、その航跡部分だけ雲が消散してしまったことでできる、いわば「逆飛行機雲」。

 ぶつかりそうな2機の飛行機。→
でも大丈夫。飛行機雲の有無から、高度が違うことがわかる。
  
特記事項:International Cloud Atlus 2017によって、飛行機雲が10分以上継続し発達した雲は、これまでの自然発生の「10種雲形」と同様に分類・扱われることになりました。 
   
雲の種類や特徴をもっと知りたい時は

450枚の写真で全種類の雲の姿がわかる本
新・雲のカタログ(草思社)
アマゾンサイトへ

当サイトの全ての画像・文章の著作権はMurai.Akio=Akinokoにあります。
無断使用等はご遠慮ください。 

過去に無断で本WebPage内の写真の商業使用があり、その際には50万円の賠償金をいただきました。
無断使用・盗用には法律に則り、厳しく対応します
 

Topへ戻る