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1.原点:大学時代に撮影した天然の雪結晶
大学生の卒論のテーマが雪結晶でした。もともと天文が好き=写真が好きだったので、志賀高原にこもって写真を撮りました。1週間ぶっ続けで快晴ということもありましたが、すばらしい雪結晶と出会え、夢中で写真を撮ったのを覚えています。   
志賀で撮影した雪結晶(フィルムからスキャン

注:スケールは統一されていません
このときに撮った写真は、旧「Akinoko's Page」においてありますので、興味があったらご覧ください。
(現在リンク工事中です)
     
2.雪結晶撮影プロジェクト
以前から考えていた、雪結晶の写真を撮影するプロジェクトを2015年12月末から始動。
しかし、ここ最近の記録的な暖冬少雪、さらにコロナウイルスパンデミックのため、想像以上の大苦戦。
何しろ降る雪と気温が勝負の分かれ目ですから。
第1回遠征 2015.12.26-

気温は連日-2℃。信じられないくらいの暖冬で苦戦
第2回遠征 2016.1 
標高2300mの横手山、2000m近い熊ノ湯も山々は真っ黒状態
第3回遠征 2016.12.26-29

またまた大苦戦

第4回遠征 2017.12.28-

またも天気に恵まれず
  
第5回遠征 2018.12

1650m地点で気温+3℃という日も
この遠征からスキーを持参することに
第6回遠征 2018.2

最低気温がようやく-12.1℃に
しかし、猛吹雪来襲
第7回遠征 2019.1

冬型の吹雪と大荒れ、で翌日は快晴
期待外れの天気
 第8回遠征 2020.1.15-20
 
5日間の滞在中、最低気温-9.3℃
1夜だけ美しい結晶
2020年2月〜2022年
コロナウイルスパンデミック発生

宿泊施設の受け入れが中止となり、
観測中断
第9回遠征 2023.1.18-23
 
コロナ渦で中断のあと3年ぶりの観測
5日間の滞在中、降雪は1日だけ
好天続きでまたも大苦戦
 
第10回遠征 2024.1.14-19
 
大嵐→快晴→高温と波瀾万丈の遠征
またも大苦戦
 
 
第11回遠征 2025.1.13-19

-10℃以下の降雪夜が3日間
ようやく納得できる成果
 
 
第12回 2026.1.12-16

高温&晴天のため予定を早めて撤退
第13回 2026.1.21-27

今度は大寒波の来襲、またも苦戦
To be continued...... 
小林禎作 「六花の美」より
雪の結晶の形を論議する際にとかく見落とされがちなことがある。
それは顕微鏡写真に撮られた多くの雪の形は、結晶が成長しつつある姿ではなく、蒸発しつつある姿だということである。
− 中略 −
いろんな人の撮った写真を見ていると、明かに蒸発して変形したと思われるものがある。


樹枝状結晶の代表的な落下速度は約0.5m/秒。
標高1650mの志賀高原では、雲から落下し、蒸発し始めた結晶を、標高0mの場所より50分前に観察できるわけです。
つまり、雲から落ち始めたばかりの新鮮な結晶を見るのに適しているのです。
 
降ってきた雪結晶を受け取り、蒸発して形を失って行く前に素早く顕微鏡でその繊細な姿を写し取るのですが、、最近の温暖化の影響か、志賀でも気温が下がらなくて思うような条件に出会えないという悩みも。
撮影プロセス
 
気温が下がる夜間、黒い板に降ってきた雪を受け取る

筆で素早く結晶をつり上げてガラス板に載せる
 
結晶採取から30秒以内に撮影
  撮影した結晶   

星六花 P3a

羊歯六花 P3c  直径3.11mm
 
樹枝六花 P3b  直径1.58mm

樹枝六花 P3b

樹枝六花 P3b

樹枝六花 P3b

樹枝六花 P3b
 
樹枝六花 P3b

角板付樹枝 P4c 
 
角板付樹枝 P4c 

角板付樹枝 P4c
  

扇付六花 P4b
  
扇付六花 P4b

広幅六花 P2b

小型の広幅六花 P2b

広幅六花 P2b

扇六花 P2a

扇六花 P2a
 
扇六花 P2a

扇付六花 P4b
  

枝付角板 P4e

枝付角板 P4e

枝付角板 P4e

濃密雲粒付角板 R1b 

雲粒付六花 R1c
  
 
濃密雲粒付六花 R2c

四花 P5c 
 

12花 P5d


枝の不均一な12
花 P5d

鞘状 C2a
 

針状 C1a 
 

C1c 針集合

針状/針状集合 C1a C1c
 
     
     
ここに上げた結晶写真のスケールはバラバラですので、学術的にはほとんど意味がありません。

(実際はスケールを入れて撮影しています)

大気中を落下してきた初期氷晶G2a 
不等辺の六角板などが含まれている
 
 初期氷晶(左端)から成長して形状の分化がおきる様子
一般に0.2mm以上の結晶を「雪結晶」、それより小さい物を「氷晶」と区別し、成長するにつれて形状は分化・複雑化する
 
12花結晶を横から見ると2枚の6花が別平面にある

複雑な構造の結晶の様子から成長時の環境が読み取れる
 
本体と中心部にある小角板は別の平面にある
 
雲粒付き結晶の拡大 雲粒の直径は0.01〜0.02mm

いろいろな4花結晶

いろいろな12花結晶
 
角柱結晶
      
注意:結晶のスケールは同一ではありません。 
             
  
雪結晶の立体構造
板状に見える結晶も、本当は全て立体的な構造を持っています。
これを写真に写すには、
1,ピントをずらして撮る、 2,側面から撮る、 3.立体写真を撮る の3つの方法があります。

樹枝状結晶と六角板
六角板と樹枝をつないでいるのが、
中央に小さく見える六角形の柱

立体樹枝結晶2種
(左):ピントをずらして見たもの   (右):結晶を側面から見たもの

母結晶とそこから伸びる立体樹枝のなす角度は
結晶学的に決まっている。
一見6花に見える(左半分))樹枝状結晶。

だが、ピントをずらして見ると、異なる平面に枝を持つ(右の矢印)、変形の12花(14花)の結晶。
     
   観測場所の標高は1650mだというのに、夜間の気温が−2℃という日もある暖冬続き。
大苦戦の連続。

     
撮影機材テスト

撮影機材テスト2015〜16
 Nikon Optiphoto & SMZ10

撮影機材テスト2016
Nikon Eclips E200 Nikonインスティックより借用 
    

    機材テスト2018
Nikon Eclips E200 Murai Special
Nikon SMZ-2T 改

第8回からE200 Murai SPに固定
フィルターワークの試行
  
結晶採取用小道具類

テスト撮影用カメラ Nikon D600
  
機材テスト中 2016

観測室内部 2020
 今も試行錯誤が続いています。
よって、このページが完成するのはまだまだ先の話。

To be continued.........
     
3.アラスカの雪
オーロラを撮影するために、これまで5回アラスカに出向いています。
2012年の遠征では簡易的な顕微鏡を組み立てて持参、雪結晶を撮影しました。

気温-20℃の中で撮影中
アラスカ・チャタニカロッジは外に屋根付きテラスがあり、撮影には便利。
角柱結晶
寒冷な気候では日本で見られるような六花の結晶はほとんど見られず、微小な交差角板結晶がほとんど。その中に小型の角柱や角板が混在していることが多いようです。
交差角板と砲弾の複合結晶
典型的な低温型結晶.。.
左上には厚角板も見えています。
             
     
   
  オマケ

中谷宇吉郎が今から70年以上前に十勝岳で撮影した雪結晶の乾板。
すばらしいとしか言いようがありません。

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